バイアス(英: bias、中: 偏誤)とは偏り、かさ上げ、斜めのこと。
偏り
- 偏り - 統計学の用語。母集団の要素が標本として平等に選ばれていない、または推定すべき量を何らかの理由で高く、または低く推定しすぎていること。
- 選択バイアス - 研究に組み入れられる対象の選択の誤り。理想的には、研究対象は互いに強く類似している必要があり、研究対象が抽出されたより大きな母集団(たとえば、同じ病気または状態のすべての個人)と強く類似している必要がある。彼らに大きな違いがある場合、研究の結果は有効ではない可能性がある。
- サンプリングバイアス - 不適切な標本抽出によって、母集団を代表しない特定の性質のデータがまぎれこんでいること。選択バイアスの一種。
- 選択バイアス - 研究に組み入れられる対象の選択の誤り。理想的には、研究対象は互いに強く類似している必要があり、研究対象が抽出されたより大きな母集団(たとえば、同じ病気または状態のすべての個人)と強く類似している必要がある。彼らに大きな違いがある場合、研究の結果は有効ではない可能性がある。
- 偏見 - 偏った見方のこと(用例:「あの人の意見には新聞は不正確だというバイアスがかかっている」)。
- 認知バイアス - 非常に基本的な統計学的な誤り、社会的帰属の誤り、記憶の誤り(虚偽記憶)など、人間が犯しやすい認知の誤り。
- 感情バイアス - 感情的要因による認知と意思決定の歪み。
- 正常性バイアス - 災害があっても自分だけは大丈夫と思うこと。特に自身に耳の痛い情報は入らないこと
- 生存者バイアス - 生還した者からは意見が聞けるが、生還できなかった者から意見は聞けないこと
- 出版バイアス - 否定的な結果が出た研究は、肯定的な結果が出た研究に比べて公表されにくいというバイアス。
かさ上げ
- ある数に特定の数を足して嵩上げすること。ゲタばきとも(符号付数値表現#エクセスN)。
- バイアス (電子工学) - 電子回路や磁気記録回路において、動作の基準としてあらかじめ回路に付加しておく電圧・電流・磁気のこと。(同じ目的であるが熱機関についてはアイドリングと呼ぶ。)
斜め
- 糸が斜めに走っていること。「バイアス織」、「バイアス編み」(この場合「バイヤス」とも)。
- 斜めに裁つこと。「バイアス裁ち」。
- バイアステープの略。
- 空気入りタイヤで構造材が斜めに入っている「バイアスタイヤ」のこと(タイヤ#構造と材料)。
BIAS など(略語)
- Biometric Identity Assurance Services - 生体認証を用いたID認証の仕組み(OASISおよびISO/IEC JTC 1/SC 37で策定)。
脚注
出典
参考文献
- 津谷喜一郎、正木朋也「エビデンスに基づく医療(EBM)の系譜と方向性 保健医療評価に果たすコクラン共同計画の役割と未来」(pdf)『日本評価研究』第6巻第1号、2006年3月、3-20頁、NAID 40007259318。




