今(いま)は、かつて愛知県瀬戸市にあった大字名。
地理
瀬戸川下流域に位置していた。旧東春日井郡今村に由来する地域であり、現在の瀬戸市西部に位置する27町(西寺山町・孫田町・汗干町・北山町・南山町・今池町・市場町・西山町・西長根町・追分町・北脇町・川西町・川北町・田端町・平町・水無瀬町・見付町・城屋敷町・東山町・東長根町・東吉田町・東寺山町・西吉田町・效範町・共栄通・北浦町・川端町)にあたる。
河川
この項の参考資料
- 瀬戸川
- 陣屋川(瀬戸川支流) : 瀬戸市大字瀬戸との境になる。
- 孫田川(瀬戸川支流)
- 桜川(瀬戸川支流)
- 勘右衛門川(瀬戸川支流)
- 旭境川(瀬戸川支流) : 旭町(尾張旭市)との境になる。
- 水無瀬川(矢田川支流) : 愛知郡幡山村との境になる。
歴史
地名の由来
沿革
- 室町時代から戦国時代にかけて、尾張国春日部郡今村として文献に名を残す。
- 江戸時代には、尾張国春日井郡の尾張藩領水野代官所支配の今村となる。
- 1880年(明治13年)2月5日 - 春日井郡が東西に分割され、東春日井郡今村となる。
- 1889年(明治22年)10月1日 - 市制・町村制施行の際、今村と稲葉村・三郷村・美濃ノ池村が合併して八白村となり、八白村大字今となる。
- 1906年(明治39年)7月16日 - 八白村が印場村・新居村と合併して旭村となり、旭村大字今となる。
- 1925年(大正14年)8月25日 - 旭村大字今が瀬戸町に編入し、瀬戸町大字今となる。
- 1929年(昭和4年)10月1日 - 瀬戸町が市制施行して瀬戸市になり、瀬戸市大字今となる。
- 1943年(昭和18年)8月9日 - 瀬戸市大字今の一部が西寺山町・孫田町・汗干町・北山町・南山町・今池町・市場町・西山町・西長根町・追分町・北脇町・川西町・川北町・田端町・平町・水無瀬町・見付町・城屋敷町・東山町・東長根町・東吉田町・東寺山町・西吉田町・效範町・横山町となる。
- 1952年(昭和27年)11月28日 - 瀬戸市大字今の一部が共栄通・北浦町・川端町となる。
- 1954年(昭和29年) - 瀬戸市大字今の残部が共栄通に編入され廃止。
施設
寺社
- 八王子社
- 三狐子社
- 曹洞宗慶昌院
- 薬師堂
教育
- 效範学校(のちの效範尋常小学校・現瀬戸市立效範小学校)
鉄道
瀬戸自動鉄道→瀬戸電気鉄道→名古屋鉄道瀬戸線
- 今村駅→水野駅
その他
1882年(明治15年)今村時代の字名は以下の通りであった。
- 吉田(きつた)・内浦(うちうら)・中北(なかきた)・後田(うしろた)・寺山(てらやま)・市場(いちば)・長根(なかね)・原山(はらやま)・京保(きょうぼう)・樋口(ひくち)・川西(かわにし)・落(をち)・田端(たばた)・横山(よこやま)・浦山(うらやま)・平(ひら)・川北(かわきた)・北脇(きたわき)・孫田(まごた)・追分(をいわけ)
脚注
出典
注釈
参考文献
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 23 愛知県』角川書店、1989年。ISBN 4-04-001230-5。
- 『六三制教育七十周年記念 愛知県小中学校誌』愛知県小中学校校長会、2018年。
- 東春日井郡 編 編『東春日井郡誌』東春日井郡、1923年。
関連項目
- 瀬戸市の地名
- 今 (曖昧さ回避)
外部リンク
- 国立国会図書館デジタルコレクション - 東春日井郡誌(日本語)




