安穏寺(あんのんじ)は、愛知県丹羽郡扶桑町高雄にある曹洞宗の寺院。
概要
1370年(応安3年)に僧悦宗が建立したもので、もとは知多郡篠島村にあって正蔵庵と称し正法寺末寺であった。1749年(寛延2年)当地に移し、1751年(寛延4年)安穏寺とした。1755年(宝暦5年)に、武蔵国川越の孝顕寺の末寺となった。中興開山は僧眼、開基は川越城主松平大和守であった。当寺は昔修行の道場で、歴代の住職が盛んに禅風を発揚したと伝えられる。
あじさい寺
安穏寺はアジサイ寺として地域で親しまれ、毎年5月中旬から6月ごろには約1,500株あるアジサイが境内を彩る。
先代住職の安達秀賢が50年近く前、広い境内を花でいっぱいにしようと植え始めた。アジサイは挿し木で増やしやすいことに加え、「アジサイなら心が癒やされるだろうと思った」からだったという。ヤマアジサイやアナベル、ダンスパーティーなど様々な品種がある。他にも花しょうぶなど多様な花が育つ。あじさい祭も開かれる。
脚注
参考文献
- 扶桑町教育委員会、扶桑町史編集委員会『扶桑町史 下』扶桑町、1998年。




