春日駅(かすがえき)は、北海道(胆振支庁)勇払郡鵡川町字春日(現・むかわ町)にかつて設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)富内線の駅(廃駅)である。電報略号はスカ。事務管理コードは▲132302。
歴史
- 1922年(大正11年)7月24日 - 北海道鉱業鉄道金山線沼ノ端駅 - 生鼈駅(後の旭岡駅)間の開通に伴い、萠別停留場(もえべつていりゅうじょう)として開業。旅客のみ取り扱い。
- 1924年(大正13年)
- 3月3日 - 北海道鉱業鉄道が社名を北海道鉄道(2代目)に改称し、それに伴い同鉄道の停留所となる。
- 8月22日 - 駅に昇格、萠別駅となる。旅客のみ取り扱い。
- 1943年(昭和18年)8月1日 - 北海道鉄道が戦時買収により国有化され、路線名を富内線に改称、それに伴い同線の駅となる。同時に春日駅に改称。
- 1953年(昭和28年)10月1日 - 車扱貨物の取り扱いを開始し、一般駅となる。
- 1957年(昭和32年)10月5日 - 荷物の取り扱いを開始。
- 1960年(昭和35年)4月1日 - 業務委託化。
- 1977年(昭和52年)2月1日 - 貨物・荷物の取り扱いを廃止。同時に無人駅化(駅前の商店に簡易委託)。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 富内線の全線廃止に伴い、廃駅となる。
駅構造
廃止時点で、島式ホーム(※片面使用)1面1線を有する地上駅であった。ホームは。線路の東側(日高町方面に向かって左側)に存在した。かつては島式ホーム1面2線を有する。列車交換可能な交換駅であった。使われなくなった駅舎側の1線は、交換設備運用廃止後も鵡川方の転轍機及びホーム端までの線路が側線として残っていた(但し1983年(昭和58年)時点では転轍機の先、ホームに至る間の部分に車止めが設置されていた)。
無人駅(簡易委託駅)となっており、有人駅時代の駅舎は改築され、日高本線豊郷駅、清畠駅と同型の駅舎となっていた。駅舎は構内の東側に位置し、ホームから少し離れていた。駅自体は完全無人であるが、駅前の商店で乗車券を取り扱う簡易委託駅となっていた。
駅名の由来
当駅が所在した名より。尚、地名より先に駅名が春日を名乗ったとする説もある。 旧駅名の萠別(もえべつ)は、アイヌ語の「モイ・ペツ」(静かな川)に由来する。由来には別説もある。
利用状況
- 1981年度(昭和56年度)の1日当たりの乗降客数は38人。
駅周辺
- 北海道道74号穂別鵡川線
- 北海道道983号米原田浦線
- 鵡川
駅跡
1999年(平成11年)時点では駅舎、ホーム、駅名標が残存していた。また簡易委託を受託していた駅前商店には当時の看板、時刻表、運賃表が保存されていた。2011年(平成23年)時点では旧駅施設については同様で、駅舎はバスの待合所として再利用されている。駅名標は塗り直されている模様であった。
隣の駅
- 日本国有鉄道
- 富内線
- 豊城駅 - 春日駅 - 旭岡駅
- かつて当駅と旭岡駅(当時は生鼈駅)との間に、芭呂沢駅(ばろさわえき)が存在した(1923年(大正12年)6月12日開業。1943年(昭和18年)8月1日廃止)。
- 豊城駅 - 春日駅 - 旭岡駅
脚注
注釈
出典
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 特定地方交通線




