バイロン・ケイロン・バクストンByron Keiron Buxton , 1993年12月18日 - )は、アメリカ合衆国ジョージア州バクスリー出身のプロ野球選手(外野手)。右投右打。MLBのミネソタ・ツインズ所属。愛称はバック

経歴

プロ入り前

ジョージア州の田舎町で生まれ、6歳で野球を始める。バスケットボールとアメリカンフットボールも平行してプレーしていたが、バスケットボールは高校2年目を最後に辞めている。アメリカンフットボールは高校卒業まで続けており、クォーターバック、ワイドレシーバー、ディフェンシブバックを兼任していた。

アプリング・カウンティ高校時代は中堅手兼投手としてプレー。2011年に打率.594、17二塁打、10本塁打の成績でオールアメリカンに選出された。翌2012年には打者として打率.513、17二塁打、3本塁打、38盗塁をマークし、投手としても81イニングで154個の三振を奪った。マット・ケンプや、B.J.とジャスティンのアップトン兄弟などと比較され、あるナ・リーグのスカウトからは「アンドリュー・マカッチェンよりも上」と絶賛された。

プロ入りとツインズ時代

全米で最高の逸材と言われ、2012年のMLBドラフトで全体1位指名の最有力候補であったが、全体1位指名権を持つヒューストン・アストロズはプエルトリコ出身のカルロス・コレアを指名し、バクストンはミネソタ・ツインズから全体2位で指名された。同年6月12日に契約金600万ドルで入団。2001年に全体1位指名で入団したジョー・マウアーの510万ドルを超える球団史上最高額の契約金となった。

2012年6月22日にルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ツインズでプロデビュー。8月7日にルーキー級のエリザベストン・ツインズに昇格。昇格前は打率.218と苦しんでいたが、昇格後は打率.286と調子を上げた。トータルでは打率.248、5本塁打、20打点、11盗塁、OPS.792だった。オフにはベースボール・アメリカの有望株ランキングにおいて、ツインズ内でミゲル・サノに次ぐ2位、全体では10位にランクインした。

2013年はA級シーダーラピッズ・カーネルズで開幕を迎え、68試合に出場。8本塁打55打点32盗塁、打率.341だった。6月下旬からA 級フォートマイヤーズ・ミラクルに昇格。57試合に出場し4本塁打22打点23盗塁、打率.326の好成績を残した。9月11日にはベースボール・アメリカの2013年度「ベースボール・アメリカ・マイナーリーグ年間最優秀選手賞」を受賞。10月22日にはJ.G.テイラー・スピンク賞の「Topps/Minor League Player of the Year」を受賞した。

2014年1月9日、スプリング・トレーニングに参加することが発表された。1月23日に発表されたMLBの2014年度プロスペクトでは1位に選ばれた。

2015年6月14日にメジャー契約となり25人枠入りした。同日の対テキサス・レンジャーズ戦に「9番・センター」でスタメン出場し、メジャーデビューを果たした。2試合目で初安打を記録したが、10試合出場後に親指の突き指で故障者リスト入りした。8月10日に復帰後はまずまずのペースで出番を得て、最終的には46試合でプレーし、打率.209・2本塁打・6打点・6四球・44三振という成績に終わった。

2016年は開幕からセンターのレギュラー格で起用されたが、最初の17試合で打率.156と苦しみ、4月25日にロースターから外れた。シーズン中盤に再昇格してからは試合に出続け、前年から倍増となる92試合に出場した。打率.223・10本塁打・38打点と満足いく成績ではなかったが、スプリントスピードは30.8ft/秒でMLB最速を記録した。

2017年は7月まで打率.219と良くなかったが、8月は打率.324・8本塁打・8盗塁と浮上した。8月18日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦ではスタットキャスト史上最速となる13.85秒でのホームインによる、ランニングホームランを記録。同27日のトロント・ブルージェイズ戦では3本塁打を放った。最終成績は打率.253・16本塁打・51打点・29盗塁。守備は高評価を受け、中堅手のゴールドグラブ賞や優秀守備選手賞・最優秀守備選手賞(Wilson Defensive Player of the Year Award)、そしてフィールディング・バイブル・アワードを受賞した。

2018年も開幕から打率1割台の不調が続き、4月中旬には片頭痛のため戦線を離脱。約1か月後に復帰したが、打率はさらに低迷。5月下旬にマイナーに降格すると、そのままメジャーに復帰することなくシーズンを終えた。

2019年は肩と手首の故障で離脱したが、それ以外では正中堅手として出場し、打率.262・10本塁打・46打点・OSP.827を記録した。

2020年は新型コロナウイルスの影響で60試合の短縮シーズンとなった。38試合に出場して打率.254・13本塁打・27打点・OSP.844を記録した。規定回には達していないがDRS 11はリーグトップだった。

2021年5月3日に4月のプレイヤー・オブ・ザ・マンスを受賞した。5月7日にグレード2の右股関節の張りで故障者リスト入りした。オフの12月1日にツインズと7年総額1億ドルで契約延長した。

プレースタイル

卓越した打撃センスに加え、右打席から一塁まで3.89秒(3.75秒という情報もある)という俊足も併せ持ち、投手として93~94mph(149.7~151.3km/h)を計測していた強肩を誇る。

まだ荒削りな面も残す素材型の選手であり、特にパワーは未知数であるが、育てば25本塁打程度の長打力を持つ5ツールプレイヤーになれるとされている。メディアやアナリストからは、2014年にア・リーグMVPに輝いたマイク・トラウト以来の逸材と評価されている。

俊足が大きな武器であり、スタットキャストが導入された2015年から2019年まで一塁到達速度でリーグ最速を記録している。2017年8月18日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦ではスタットキャスト史上最速となる13.85秒でのホームインによる、ランニングホームランを記録。また、2017年5月24日から2019年4月22日まで33盗塁連続で成功しており、これはツインズ史上最長記録のことだった。

詳細情報

年度別打撃成績

  • 2024年度シーズン終了時

年度別守備成績

  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字年はゴールドグラブ賞受賞

表彰

  • プレイヤー・オブ・ザ・マンス:1回(2021年4月)
  • ゴールドグラブ賞:1回(2017年)
  • 優秀守備選手賞:1回(2017年)
  • 最優秀守備選手賞:1回(2017年)
  • フィールディング・バイブル・アワード:1回(2017年)

背番号

  • 25 (2015年 - )

脚注

関連項目

  • メジャーリーグベースボールの選手一覧 B

外部リンク

  • 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
  • Byron Buxton stats MiLB.com (英語)
  • Byron Buxton (@OfficialBuck103) - X(旧Twitter)
  • Byron Buxton (@buckdaddy103) - Instagram

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