禅師(ぜんじ、旧字体:禪師)は、中国・日本において、高徳な僧侶に対する尊称。禅師というが、日本でも禅僧に限った諡号ではない。
概要
日本では古くは禅行と呼ばれる山林修行を行った僧に対する敬称として広く用いられ、僧医として治療活動を行う者に対しても与えられた。道鏡に与えられた「太政大臣禅師」もこれにあたる。禅僧の称号としての禅師号は諡号として贈られる場合が多く、後宇多天皇が、建長寺を創建した蘭渓道隆に対し、没後に「大覚」の禅師号を贈ったのが最初である。生前に贈られる特賜による禅師号の最初は、室町時代の養叟宗頤。
中国では唐初期の神秀の諡号である「大通」が最初とされている。
僧に贈られる諡号としては、他にも大師、国師などがある。
中国の禅師号
日本の禅師号
浄土宗
- 記主禅師 - 良忠(1199 - 1287)浄土宗の第三祖。
臨済宗
曹洞宗
- 永平寺、總持寺の貫首は、代々慣習として禅師号が朝廷から下賜されている。
- 妙応光国慧海慈済禅師 - 東陵永璵(1285-1365)南禅寺23世、円覚寺26世、建長寺32世。雲巌禅寺開山。東陵派の祖。
黄檗宗




